クラゲフラグメント

人生の意味がわかってたまるかと思っていた頃の自分へ

プリキュアになりたい

自棄になって、ひたすらYouTubeで動画を観ていた。なぜかプリキュアにたどりついてひたすら観ていたら、プリキュアたちのメッセージに大変励まされて、私もプリキュアのように生きたいと思った。

勇気や希望や夢、友達、諦めないこと、信じること、全力であること、前向きでいること。なりたい自分になること。

そんなこと物語の中でしか通用しないきれいごとだといつしか思うようになっていたけれど、この1年くらいで、やっぱりその姿勢は現実においても尊くて強く、身体と心を無理やり引きずって何かを呪いながら生きているよりもずっといい気分でいられるのかもしれないと思い直して、そういうあり方に変わっていこうとあがいている。そういう見方で見ると、プリキュアは私が目指している像にかなり近いことを発見した。

以前は特に、「友達、仲間」という部分が納得できずにいた。「ひとりのほうが自由だし、ひとりでなんでもできるから別に困らないし、足を引っ張られるのは勘弁」などとのたまう悪役のほうに共感していた。それに反論する主人公たちの言葉は、正直どこか分からなかった。

今はたまたま、人と交流するときの温かさのようなものを感じられるようになって、私はそれによってQOLの向上を感じている。でも、主人公側のそういう綺麗な言葉を「わからない」と思う人たちの気持ちも守りたい。間違っていると諭したり気づかせようとしたりするのではなくて、そのあり方も受け入れたい。そのうえで、その人を応援したい。

私はそういうプリキュアになりたい。