ベト7を聴いたズイショさんに勧めるクラシック音楽入門
こんにちは、甘野うみです。
私が「遠野あかり」の旧名で参加者リストに名前を連ねている(ものの昨今まったく更新に加わっていない)ふくらんでいるという名前のブログがありまして、先日このような記事が更新されました。
私といえば家庭の事情により主にクラシック(選曲は偏る)を聴かされたり楽器をやらされたりして育った身で、これはぜひ助太刀したいと思ったわけです。というわけでひとつ、やってみます。
前置きとしては(まあズイショさんならこれを言う必要はないような気もするんですが)この手の書き物にはどれも言えることですが、好みや偏見がある人間が書いているので、これが正しい正しくないというより一つの意見として使ってもらえたらいいかなと思っています。
あと、やたら長くなりかけていますが、かなり簡潔に書こうと努めています。詳しく書きたいことはまたそのうち別記事に書くかもしれません。
では、本題に入りましょう。
クラシック音楽を手に取るときの選び方として、私は次の二つを勧めます。
1.作曲家ごと、時代ごとの特色で選ぶ
クラシック音楽は時代によっておおまかに6~7種類に分けられます。
その時代によって、楽曲の使われ方や作られ方が違います。
作曲家もそれぞれに特徴がありますが、おおまかな時代ごとの特徴をつかんでおくと、分かった気になりやすくて、特に論理型の人には便利です(身もふたもない)。
このページ、かなり簡潔ながらわかりやすいです! 10分も惜しい、わからん、という方は太字だけ読めばよいです。
※このページでは中世とルネサンスも紹介されていますが、大体クラシックというとバロック~近代・現代を指すように思います。
こちらは有名な曲が時代順に並べられていて、どの時代が気になるか聞きかじるのに便利だと思います。一部YouTubeのリンクが切れてますが、探せば別音源で出るでしょう。
2.曲の形式や楽器編成で選ぶ
曲によって、どんな楽器を使うか、何人くらいの編成で演奏するかが違います。
クラシックはだいたい、大編成のオーケストラ、それよりも小規模な編成の室内楽、そして1つの楽器(ピアノとか)によるものに分けられます(適当)。あと歌曲という、人間の歌がメインのものもありますね。
あと、オペラとかバレエ音楽とか、組曲とか交響詩とかいろいろありますが、そのへんジャンル区分に詳しくないので、明言さけます。
「楽器の数は多い(少ない)ほうがいい」「ピアノの曲が聴きたい」「歌が入る曲が聴きたい」「こういう構成の曲が聴きたい」などの場合は、それを手掛かりに、その形式の有名な曲を選ぶとよいと思われます。
ここはジャンル別でも作曲家別でも有名な曲が挙げられていて、分かりやすいです。解説とYouTubeリンクあります。扱っている作曲家の数も多くて、作曲家から広げたい場合にも、けっこう参考になります。
ちなみに他の選択肢として、演奏者・指揮者で聴くなどがありますが、個人的にはまずは作曲家と曲に注目してもらいたいです。もちろん、よほど気に入った音源やパフォーマンスがあった場合、そこから広げるのも手ではあります。
以上をふまえてズイショさんにお勧めする戦略
というわけで、ベートーベンの交響曲第7番を聴いたズイショさんに、個人的におすすめする手の広げ方、および曲を選んでみました!
1.ベートーベンの他の曲を聴く
交響曲であれば、第7番の次は第6番「田園」をおすすめします。のどかなベートーベンです。特に有名なのは第5番「運命」と第9番(年末の"第九")ですが、第9番は日常のヘビロテには重そうです。
他の形式としては、ピアノソナタをおすすめします。ピアノ単体の曲です。とりあえず第8番を挙げておきます。
2.ベートーベン(古典派)と時代が近く、曲の作り方が近い作曲家を聴く
・モーツァルト
同じ古典派の人です。そのキャラクターは語らずとも有名ですね。とりあえずおすすめは、室内楽だとアイネ・クライネ・ナハトムジーク(小夜曲という意味らしい)、交響曲だと第40番が聴きやすい有名どころ。
・ ブラームス
ロマン派のはじめごろの人で、新古典派(古典派の理論を用いて曲を作る的な)。交響曲は第1番、第4番がおすすめです。私は第4番が好きです。
・バッハ
ベートーベンより前のバロック時代の人です。バロックで生まれた理論や形式を完成させたのが古典派だそうな。バッハの曲は教会音楽が多くてちょっと落ち着きすぎるところがありますが、BGMとしても聴きやすいです。あばたもえくぼでおすすめが選べないので、URLを貼ります。個人的にはブランデンブルク協奏曲とか好きです。
3.その他の交響曲で有名なものを聴く
交響曲で有名なものというと、ベートーベンはもちろん、上に挙げたモーツァルトやブラームスのものも入ってくるのですが、それに加えて、ドヴォルザークの第9番「新世界より」、 チャイコフスキーの交響曲第5番、マーラーの交響曲第1番「巨人」を挙げておきます。さらにもう一つ足すなら、ベルリオーズの幻想交響曲。全員ロマン派の方々です。
(たぶんこのへんのチョイスはいろいろ個人によって異なりそうですが、私なりに公平を心がけたチョイスということでひとつ。)
以上です。 自分が楽しいがために長々書きました。「これ全部聴け」とかではなくて、あくまで一個人のおすすめであって……基本的にはそれぞれの都合や気分に合わせて聴けばいいと思ってます。少しでも参考にしてもらえれば嬉しいです。なんか書いてるうちに長くなったので、せっかくならズイショさん以外にも使ってもらえたらと思います。
では!