クラゲフラグメント

人生の意味がわかってたまるかと思っていた頃の自分へ

言葉にすること

言葉はスタート地点ではない。
ネットの世界や学問の世界ではしばしばそれを忘れてしまう。
言葉から新たな現象を作り出すことは本来は少数派であって、
大体は何か、モノやコトを指し示すために生まれるものだ。
視覚的なイメージや、手触り、音、匂い、感覚、温度など、さまざまなものと繋がっている。

学校でテストのために覚える言葉や本で知った言葉などは、言葉は知っていても、その言葉が指し示すものは大体まだ体験していない。
そうすると、言葉からその様を想像することとなり、現実に体験してから名付けるのとは少し違った体になってしまう。
言葉から想起するものが、それが指し示す対象そのものではなく、机上で覚えた類義語だったり対義語だったり、はたまたテストの長文で見たというような記憶であったら、それは(もちろん言葉を扱う上では役に立つだろうが)現実に起こる事象を扱うには不便なように思う。